Objets décoratifs en bois fossilisé

オパール化した珪化木

珪化木とは、木材の組織が地中で長い年月をかけて鉱物に置き換わったものを指す。その中でもオパール化した珪化木は、木質繊維の隙間を非晶質シリカ――オパール――が満たしたものであり、通常の石英化した珪化木よりも柔らかな光沢と、光を含んだような透明感を帯びることがある。木としての形と、鉱物としての性質。この二つが同じ塊のなかに同居している状態こそが、この素材の核心である。

オパール化した珪化木とは

コーヒーテーブルの木、年輪が見える断面
研磨された断面には、樹木だった証拠である年輪がそのまま浮かび上がる。

珪化木とは、木材の組織が地中で長い年月をかけて鉱物に置き換わったものを指す。その中でもオパール化した珪化木は、木質繊維の隙間を非晶質シリカ――オパール――が満たしたものであり、通常の石英化した珪化木よりも柔らかな光沢と、光を含んだような透明感を帯びることがある。木としての形と、鉱物としての性質。この二つが同じ塊のなかに同居している状態こそが、この素材の核心である。

大切なのは、これが「木を模した石」ではないという点だ。細胞壁、年輪、樹皮の名残――かつて実在した一本の樹木の記憶が、鉱物に置き換わった後もそのまま残る。私たちが扱っているのは、彫刻でも複製でもなく、時間そのものが仕上げた素材である。

マダガスカル南西部から届く一本の木

マダガスカル産の原木ブロック、コントラストの強い縞模様
縞模様のひとつひとつが、埋没時の鉱物濃度の違いを物語る。

MEDUSAが扱う珪化木は、すべてマダガスカル南西部から掘り出される。約2億3千万年前、三畳紀の地層に埋もれた樹木が、火山活動由来のシリカを含んだ水に浸され、細胞組織が少しずつ鉱物に置き換わっていった。乾いた大地の下で、静かに、確実に進んだ変化である。

私たちにとって、これは「素材」である前に一本の木だ。だからMEDUSAでは、掘り出された原木一本一本に名前をつけている。

これはカテゴリー名ではない。一本ごとに異なる鉱物環境で色づいた、固有の個体としての呼び名である。

色を決めるのは、木ではなく金属

色調の違いを見せる珪化木の断片
赤褐色、黒、緑――同じ木質でも、含まれる金属によって表情はまったく異なる。

珪化木の色は、樹種によって決まるのではない。埋没していた地層に、どの金属がどれだけ含まれていたかによって決まる。

同じ木であっても、埋没した場所や水脈がわずかに違うだけで、まったく異なる色に染まる。だからこそ一本の原木を切り出した瞬間、そこに現れた色は二度と同じ形では現れない。在庫が尽きれば、その色相そのものが市場から消える。これがMEDUSAにとって、量産品と決定的に一線を画す理由だ。

一本の木が鉱物になるまでに2億3千万年。その色をもう一度つくることは、誰にもできない。

石英としての強さ

珪化木の硬さを示すディテール
木目を保ちながら、モース硬度7の石英としての硬さを持つ。

オパール化した珪化木の主成分は石英だ。モース硬度は7。日常使いの刃物や鍵で傷がつくことはまず無い。石英であることは、実用面において明確な利点をもたらす。

木の姿をしていながら、木特有の弱点――反り、割れ、腐食――から自由である。これは加工上の演出ではなく、鉱物としての性質そのものだ。テーブルの天板やヴァスクとして日常に置いても、経年による表情の劣化を心配する必要はない。

一本の木、ひとつの名前

原木は、掘り出された時点でその個体の色と模様がすべて決まっている。職人はそこから板を起こし、天板やヴァスクの形へと磨き上げていくが、色そのものをつくり出すことはできない。できるのは、その木がすでに持っている表情を、いかに損なわずに引き出すかだけだ。

職人が珪化木を磨き上げる様子
研磨は、鉱物の内側に眠る木目を呼び覚ます作業に近い。

研磨の工程では、粗い目から徐々に細かい目へと段階を踏み、鏡面に近い艶を出していく。急ぐと石英特有の硬さゆえに割れが入りやすく、逆に丁寧に時間をかけるほど、木目とオパール由来の艶が呼応し合う。一本の原木から取れる天板の数には限りがあり、同じ木から二つと同じ木目は生まれない。

空間に置くということ

リビングに置かれた珪化木のヴァスク
2億年を超えて存在してきた質量が、静かに空間の中心になる。

珪化木のテーブルやヴァスクは、装飾というより存在に近い。重量があり、冷たく、揺るがない。その物質感は、空間のなかで視線を集めるというより、空間そのものの重心を静かに変える。

MEDUSAでは、コーヒーテーブル、洗面ヴァスク、そして小さなオブジェまで、原木一本の個性を活かした形で仕上げている。同じ木から生まれた作品同士には、共通する木目や色調の連続性があり、複数点を並べることでその関係性が際立つこともある。

一本ごとに異なる色と木目を、実際にご覧ください。

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よくある質問

オパール化した珪化木と、通常の珪化木はどう違いますか?

どちらも木材が鉱物に置き換わったものですが、オパール化したものは隙間を非晶質シリカ(オパール)が満たしており、より柔らかな艶と透明感を帯びる傾向があります。基本的な硬度や耐久性は共通しています。

屋外に置いても大丈夫ですか?

石英質のため、水分・紫外線・気温変化には強い性質を持ちます。ただし設置環境や仕上げによって適否が異なるため、用途に応じてご相談ください。

色は選べますか?

色は原木ごとにすでに決まっており、選ぶというより「出会う」ものです。Ambra、Argentea、Fusca、Umbra、Viridisそれぞれの個体をご案内できますが、在庫は一点限りのことが多く、詳細は都度お問い合わせください。

お手入れは必要ですか?

石英であるため特別な保護剤は不要です。乾いた布での拭き取りで十分で、経年による色あせや劣化はほとんど見られません。