Objets décoratifs en bois fossilisé

珪化木のコースター

珪化木けいかぼくのコースターは、MEDUSAのラインナップの中でもとりわけ日本のお客様に選ばれてきた品です。テーブルや飾り棚の主役となる一枚岩の卓や鉢とは違い、コースターは掌に収まる小さな存在。けれど、その小ささゆえに、石化した木という素材の本質——年輪の記憶、鉱物が刻んだ色の濃淡——が、かえって際立って見えてきます。

一枚のスライスに宿る、一本の木の記憶

珪化木(けいかぼく)のコースターは、MEDUSAのラインナップの中でもとりわけ日本のお客様に選ばれてきた品です。テーブルや飾り棚の主役となる一枚岩の卓や鉢とは違い、コースターは掌に収まる小さな存在。けれど、その小ささゆえに、石化した木という素材の本質——年輪の記憶、鉱物が刻んだ色の濃淡——が、かえって際立って見えてきます。

MEDUSAでは、一本一本の珪化木を単なる「素材」としてではなく、固有の名前を持つ一本の木として扱っています。琥珀色の「Ambra」、銀灰色の「Argentea」、褐色の「Fusca」、漆黒に近い「Umbra」、緑がかった「Viridis」。これらはカテゴリー名ではなく、マダガスカル南西部の大地から一本ずつ引き上げられた、それぞれ固有の木の名です。コースターとして切り出されるスライスもまた、その木だけが持っていた色と模様の、最後の証言者にほかなりません。

木が石になるまで

coupe polie, cernes visibles
研磨された断面に浮かぶ年輪。

約2億3千万年前、三畳紀の森に立っていた木が、倒れ、土砂に埋もれ、長い年月をかけて内部の有機質がケイ酸に置き換えられていく——これが珪化木の成り立ちです。木の構造、つまり年輪や導管の並びはそのまま保たれながら、成分そのものは石英(クォーツ)へと変わっています。コースターの表面に浮かぶ同心円状の模様は、装飾のために描かれたものではなく、その木が生きていた歳月そのものの痕跡です。

一本の原木を輪切りにし、薄くスライスして仕上げると、同じ木からでも一枚ごとに異なる表情が現れます。年輪の間隔、色の帯の入り方、鉱物脈の走り方——これらはすべて、その木が地中で辿った固有の条件によって決まります。だからこそ、あるスライスが使われてしまえば、その色合いは二度と再現できません。

マダガスカル南西部から届く色

bloc de Madagascar, veines contrastées
マダガスカル南西部の原木塊。対照的な色の脈が走る。

珪化木の色は、鉱物学がそのまま生んだ絵画です。

同じマダガスカル南西部という土地から届いても、木ごとに、いや同じ木の中でも部位ごとに、地中に含まれていた微量元素の配合が異なるため、色は一つとして同じになりません。コースターというごく小さな面積の中に、この偶然の配合がぎゅっと凝縮されている——それが、この品の静かな贅沢さです。

一枚のコースターは、一本の木が二億年かけて描いた、最後の一筆である。

石でありながら、道具として使える理由

dureté de la matière
モース硬度7、石英としての強さ。

珪化木は成分としては石英であり、モース硬度は7。日常的にグラスやカップを置く道具として、この硬さは大きな意味を持ちます。

木という名を持ちながら、その実態は鉱物です。手入れの手間をかけずに、長く使い続けられる道具として設計されているのは、この石英としての性質があってこそです。

暮らしの中の、小さな地質標本

pièce en décoration d'intérieur
室内に置かれた珪化木のオブジェ。

MEDUSAが手がける大判のテーブルや洗面ボウルは、空間そのものを変える一枚ですが、コースターはその対極にある品です。デスクの上、茶卓の脇、来客用のグラスの下——ごく小さな場所に、二億年前の森の記憶を置く。日本の住空間、とりわけ茶器や酒器を大切にする文化との相性は、想像以上に良いものです。

一客だけで使うのも良し、色違いの数枚を並べて、複数の木の名を卓上に集めるのも良し。どちらの使い方をしても、それぞれのコースターが「どの木から生まれたか」という物語を持っている点は変わりません。

お手入れについて

石英という素材の性質上、特別な手入れはほとんど必要ありません。

木製品のようにオイルを塗る必要も、乾燥を気にする必要もありません。石としての落ち着いた質感が、使うほどに馴染んでいきます。

一本の木が遺した色を、卓上でお確かめください。

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よくある質問

珪化木のコースターは、本当に水に強いのですか?

はい。珪化木の成分は石英であり、木材のように水を吸収する性質を持ちません。濡れたグラスを置いても、輪染みが残ることはありません。

なぜ同じ商品なのに、一枚ごとに色や模様が違うのですか?

珪化木は工業製品ではなく、マダガスカル南西部で育った一本一本の木が起源です。含まれる鉱物の配合が木ごと、部位ごとに異なるため、同じ色や模様は二つと存在しません。

熱いカップを直接置いても大丈夫ですか?

問題ありません。珪化木はモース硬度7の石英であり、熱による変質や変色はほとんど見られません。

価格はどのくらいですか?

サイズや色合い、木の個体差によって一枚ごとに異なります。詳細は商品ページにてご確認いただくか、お問い合わせの上、見積もりをご依頼ください。